今日は読書感想。
週末、電車に乗ったときに乗り換えの駅ナカの本屋さんで北野武さんの本「新しい道徳 」を読んで思ったことです。
何で手に取ったんだろぉ…
なんか気になってしまったんですよね~~、武さんってどんなことを考えてる方なのかな?って。
日本のお笑いの最高峰であり、いまや世界に知られているトップクラスの映画監督のたけしっさんってどんなことを考えてるのかなl~って気になりました。
道徳ってなんだろう…って考えさせられる
自分の頭で考えて自分の心で判断できる子供を育てるのが大切だろう
そのためにまずは大人が自分の頭で考えないといけない
道徳を他人任せにしちゃいけない
出典:「新しい道徳」
内容は極めてまじめなものでしたよ。
武さんが本の中で何度も伝えている↑引用した言葉が、この本で一番言いたいことなんだろうなって思います。
なぜこれをすることがいいのか、いけないのか…大人が答えをちゃんと持ってないといけないんだと思いました。
今はいろんな情報に溢れていてそれをすべて鵜呑みにして、そうなんだ!そうなんだ!って情報に操作されちゃいけないんだって教えてくれてる気がします。
権力者は自分の都合で道徳を作る。都合が変われば、道徳も変わる。
勤労が道徳なのは、権力者が楽をするための決め事
自分は働かずに人を働かせるために勤労は道徳だってことにしたわけだ。掃除は自分がやろうと思ってやらなければ、ただの強制労働でしかない。
今の道徳教育は、下手をするとその強制労働に近いことを子どもに強いているんじゃないか。
出典:「新しい道徳 」
道徳って教えてあげないといけない部分はもちろんあるけど、その先は自分で考えるものだとも思いました。
必ず従わないといけないものじゃなくて、自分で考えて、そうなんだ!それは正しいと判断すれば、それを自分の道徳とすればいいんですよね。
誰かこれが正しい!って言われても、一旦、立ち止まって考える勇気、大事かもしれませんね。
何にも考えてないと、これはいいこと、こうあるべき!なんだよってずっと言い続けられると、刷り込み効果っていうんですかね、こうなんだ、これが正しいんだって思えてきちゃうから怖いですよね。
だから、一人一人がよく考えてないといけないって本当に考えさせられました。
日本人が曖昧な理由…そこに誇りを持とう!
この本の中で、日本人についても語られていました。
なぜ日本人はそんな風に曖昧なのかというと
日本にははっきりした四季があるからだって話を何かの本で読んで、なるほどなと腑に落ちたことがある。
春夏秋冬と生活が変わるから、心持が変わる、考え方も変わる。
(中略)
だから、日本人は思想を突き詰めることがない。だけど、突き詰める必要なんてないんじゃないか、本来は。自然がなんとか生かしてくれるのだ。
出典:「新しい道徳」
へぇ〜、そんな考え方もあるのか…って思いました。
日本人の曖昧性って世界での評価って如何なものかと思っていましたけど、その曖昧性って、四季がある日本、自然と共に暮らすという中から生まれた日本人のアイデンティティみたいなものなんですね。
郷に入っては郷に従えってことわざもあるように、すべては不変ではないってことを日本人はDNAレベルで知ってるのかもしれないですね。
変わりゆく自然の流れの中で、それに感謝しながら生きる、そうすればなんとかなるんだという思想が日本人の思想の根っこにあるんだということも語られていて、
日本人っていいじゃない!って思えました。
曖昧で自己主張も弱いって世界ではなめられてる日本だけど、曖昧なのは、変わらないものなんてない、すべては可変であるこもを知ってるから、それって知ってるから環境に応じて誇張しすぎず対応できる日本人って素敵ですよね。
戦争が起こる理由…
あることが絶対なんだ!という考えが、相手に自分の価値観を押し付けたいばかりに、戦争が起こるんだとも武さんは語られていました。
この世の中に、100パーセント正しい思想や宗教なんてあるわけがないんだから。宗教をどんどん取り入れてしまう、日本人の知恵を、もっと世界に広めた方がいい。
出典:「新しい道徳 」
私も自分がいいと思う思想や宗教、考え方は取り入れる、、、それでいいんじゃないかと思います。
そして、一人一人が違うように考え方も、思想、宗派も違う。それを認め合っていけたら、それが一番幸せなんじゃないかと思います。
そう!お互い違うから、実は楽しいってことなのかもしれないですね。
もちろん、共感の心理ってありますけど、違う考えがあるから自分たちの考え方が正しいのか?悪いのかってかえりみることもできるんだと思うんですよね~~。
『新しい道徳 「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか』
AMAZON 楽天ブックス
まとめ
北野武さんの本、『新しい道徳 」は、いろんなことを考えさせられるよい機会にでした。
私の中ではおすすめです、読んで良かった1冊です。
2018年に道徳が教科化されるんですよね〜、度重なるいじめを苦にしての自殺が未だ後を絶たない…っていう背景から道徳が教科化される背景があるらしいですね。
どんなことを教えるんだろ…そして、教科化ということで通知表っていう数字で評価されるんですよね。。。
なんとなく違和感ありって思ってる方も多いのでは?!
道徳教科化前にこの本を出版することは、武さんなりに社会へメッセージを投げかけてるんだろうなぁ~って思います。
私たち一人一人が押し付けられるままの道徳を信じるのではなく、ちゃんとしっかり考えないといけないなって本当に思います。
2018年の道徳の決定が未来の子供たちの考え方をつくるんですよね。。。
大人がしっかり物事を考えて、何が正しいのかを世論や周りの意見に左右されてず持つことを子供に教えていきたいなって思いました。
武さんも母の道徳の中で生きてたって言っていたくらいですから、私たち親の考えって、子供が小さければ小さいほど、影響がありますよね。
ある年齢までは親って絶対的な存在って思います。
だから、いろんなこと、しっかり考えたいと思います。
この本を読んで良かった別の視点。。。
日本人であることは誇り!、曖昧な日本人って悪くない!って思うことができたこと。
あとは自分の考えをしっかり持つということが課題かもしれません。
それを子供に行動で示してあげていきたいですよね〜。
読んでくださってありがとうございます。
素敵な一日を゚゚.+:。(´∀`)゚.+:。