『ブッダの獅子吼』書評 ~原始仏典から紐解く悩みに効くブッダ30の教え

『ブッダの獅子吼』の書評になります。

と、その前に、少し読んだ経緯を話させてもらえたら
嬉しいです・・・

『ブッダの獅子吼』を読むことにした理由

常々、どうしたら周りの人も自分も、
そして社会も世界も、
みんなが幸せになるのかな。。。

と考えたりするのですが、

あなたはそんなことを考えたりしませんか?

いろんな立場の人がいて、
多様性も求められている今、

みんなが幸せに生きるっていうのは
あらゆる社会問題、環境問題も含め
クリアしていかないといけない問題が山ほどある。

かんたんにはクリアできない

そう思えば思うほど、
みんなが幸せに生きるということが、
夢みたいなことだな・・・と
思ってもしまうのだけれど

子供を持つ母としては、
社会や世界が良くなっていくことを
諦めたくない。

とはいっても、ちっぽけな一人の人間に
なにができるのか・・・とも思うんだけど
諦めないことが大切かなと思って

日々、読書にふけっていたりします。

そんな折、もしかしたら、その答えのヒントは
『ブッダ』の言葉にあるんじゃないかな、と
思うことが増えてきて、

以前、読んで感銘を受けた『祈りが9割』の
著者北川達也氏が

原始仏典(ブッダの肉声に近い教え)を中心に
「ブッダの教え」を解説してる本が出版されたというので
読んでみたい!と思ったのがきっかけで手に取りました。

【書評】仏教についての誤解とブッダが本当に伝えたかったこと

まず、私が本書を読んでビックリしたことでもあるのですが、
きっとこの書籍を読むことで今までの「仏教」のイメージが
変わるのではないかな?と思います。

個人的な仏教のイメージかもしれませんが、仏教って
座禅、読経、滝行といったような
世俗から離れて日々、修行。。。。

とにかく、大変な修行に耐えてこそ
悟りの道が開かれて、精神が鍛えられる。

そして、
辛いことだったり、苦しいことにも耐えられたり、
人として、誰かのお役に立てたり、
自分自身の「幸せな道」がひらける

そんなふうに思っていました。

大げさかもしれないけど、人生は苦行の連続。

辛く苦しいのが当たり前。
だから辛くても我慢する、耐えることがいい。

苦を乗り越える=幸せに近づく道

というふうに、少なからず思って

辛くても苦しくても頑張るマインドで
いた時期もあったのです。

でも、ブッダの教えを知ると実はそうじゃないんだ・・・
幸せを感じていいし、
幸せに感じられない心を変えていけばいいんだ

そんなふうに思うようにもなりました。

あなたは「仏教」と聞いて、どんな印象がありますか?

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苦行は役に立たない

本書を読むとブッダは「苦行は役に立たないもの」といっています。

え?って驚きませんか??

仏教といえば、座禅、瞑想、読経、質素な食事・・・
世俗から離れて・・・

というイメージありますよね?!

でも、原始仏典(ブッダの肉声に近い教え)によると、
どうやらそうじゃないんです。

ブッダは人に合わせて、それぞれが幸せになれる道
「人の行いを支える心理や道理、教え(法)」
を説いていたといいます。

けれど、時間の経過とともに、時代に合わせて
少しずつ「仏教」も伝えていく中で変わったり、
また受け取り手の理解にもよって変わりますよね。

そんなことでいつしか日本に広がっている仏教は、
原始仏典(ブッダの教え)とは少し違った視点も入っているんだな、
ということをこの本を読んで知りました。

けれど、今、原始仏典が見直されていると聞きます。

ブッダが人々に教え説きたかったことこそ時代を超えて、

現代の私たちが辛く苦しいでもなく、
欲にまみれ、楽しさだけに溺れるということでもなく、

人に愛され、心満たされながら生きるために
必要な教え・学びなのではないかな、と感じています。

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『ブッダの獅子吼』を読んで得た気づきと学び

ここで私が『ブッダの獅子吼』から得た気づきや、
心に留めておきたい文章をまとめみました。

どのような苦しみも、無明から起こる 

⇒ 無明とは四諦(苦しみの真実、原因、消滅、消滅へと至る道)を知ることでなくなるといいます。※本書で四諦の理解が深まります。

苦しみを消滅させるための
大切な考え「八正道

⇒ 「八正道」とは、
・四諦についての「正しい見方」(正見)
・危害を与えないことなどの「正しい考え」(正思)
・偽りなどから離れた「正しい言葉」(正語)
・殺し,盗み,淫行から離れた「正しい行い」(正業)
・邪な生活から離れた「正しい生活」(正命)
・善を心掛ける「正しい努力」(正精進)
・心身を客観的によく観察した「正しい気づき」
・心を落ちつかせた「正しい精神統一」(正定)

 

・善を行いなさい、
  すると喜びに満ちて苦はなくなる
 
・他人を自分のことのように慈しみなさい
 
・あるゆるものは縁って起こる縁起こと。
   全て物事は関係し合いながら存在している
 
・この世のあらゆる物事は刻一刻、
   この一瞬も常に移り変わっています。
 
・行ったことは
   目に見えなくてもなくならない
 
・笑顔のあいさつ「行い(業)」でさえも
   人から人へ広がり、
   その業は時代を超えて残っていく
 
・仏法では確定した未来があるという
   考えはありません。未来は現在の
 「行い〈業〉がつくりだしていくもの
 
・善業とは、「人を大切にする行い」のこと
 
・意による善業とは
 「心によって、人を大切にする行い」
   ◯◯さんが喜びすように
 
・意による善業ができるようになると
  身(笑顔や振る舞い、読書)や
  口(あいさつや感謝、言葉掛けなど)による
  善業は自然と体から
  にじみ出てくるようになります。
 
 ・正しく職業とは
 「人を大切にする行い(善行)」
   基づくも職業のことです。
   自分のためだけに行っているのなら
   正しい職業とはいえません。
 
・正しい目的とは、
  人を大切にする行い(善行)を積むことです。
 
・人生とは星や占い師が決めるものでなく
「行為主体の自己」の判断で結果に
  責任をもって歩むものなのです。

 
引用:ブッダの獅子吼より
 

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まとめ

 
ブッダの教えは、私たちが日常で悩むこと、
苦しむことについて、どうしたらよいのか…
ということを説いてくれてました。
 
大元の原始仏典も本書には添えられていますが、
それだけでは理解がするのは難しいです。

ですが、著者の北川達也氏が
それを優しく紐解いてくれています。

 
今、私たちの多くが抱える悩みや不安に沿って
ブッダの教えを読み解いてくれています。
 
上記(引用させてもらったもの)しただけでも、
なんだか少し今の悩みや不安の解決に繋がりそうな
ヒントがありそうと思いませんか?
 
現代はあまりにも情報が多く
また私たち自身、誰もが持っている
自己欲もあって
 
物事を正しく判断し、
選択することも難しく思う場面も多々あります。
 
けれど、ブッダの両極端に偏りすぎない考え方、
そして基本
人を大切にする行い」を重んじることで
自然と人生は豊かになっていくのではないか

これが私のこの本を読んでの総評です。

 
 
諸行無常、すべては移り変わっていくもの。
変わるものだからこそ、常にある、
こうあるべき、に固執しないことで

変わるものに対して腹を立てることなく、
穏やかな気持ちでいられるのでは
ないかなと思います。

 
 
そして仏法の<空>という概念は物事、
世の中はあらゆるものとの関係性から起きること、
 
そして、それは常に変わりゆくものなのだから、
何かに執着して怒ったり、
悲しんだりすることはないんだと。
 
 
変わりゆくものだからこそ、
今一瞬この時を大切に。

出会う人を大切に、言葉を大切に・・・
 
 
相手を大切にすることは、
また自分を大切にすることでもある。
 
また、自分を大切にすることは、
相手を大切にすること。
これまた然りなんじゃないかと思います。
 
 
ブッダの基本は「善行=人を大切にする行い」です。
 
 
今自分が持っている物事の見方を知り、
どうすれば憎しみや悲しみを捨て、
心を穏やかにいられるかのか
心の整え方を理解し、
そして、今ある自分を変えていくことで
 
今よりも、もっと幸せを感じ
生きられるようになる
 
そんなふうにブッダは教えてくれたように思います。
 
『ブッダの獅子吼』は、
ライオンのようにブッダの想いを
響きかせ、多くの人に届けたいという
 
著者 北川達也氏の想いが込められています。
 
ぜひぜひ、手にとって読んでもらえると
これからもっと素敵な人生と
巡り会えるのではないかなと思います。
 

最後まで読んでくださってありがとうございます。

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